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2024/03/28 21:14 |
アヌンナキの王アヌとの物語り
【アヌンナキの王アヌとの物語り】
(記:2010/07/23)


俺達が「神々の再興の地」と名付けた場所は、今で言うメキシコの東海岸沿いに建設することに決められた。

緑が豊かで水が流れ、小高い丘からは海が見渡せる。

あのアトランティスの街を思い出すような風景。


丘から海を見渡す時のお前の穏やかな横顔に、俺は何とも言えぬ安堵を感じたものだ。

『お前の記憶が蘇ればいい――…』

サード・アイに封じられた記憶。

アトランティスの科学者たちが好んで使った封印の魔術。

それはいつ、解けるのか。


俺はなるべくそのことを考えないようにしていたが、この丘に二人で来る時に、必ず思い出してしまった。




国が創られても、お前の記憶は戻らなかった。

お前は自分が何かを探していたことも、いつしか忘れ去った。

『神々の再興の地』を築いてからは、もう、アトランティスの思い出も、記憶のかなたに消え去ったように見えた。


俺達が建設した国は、またたくまに人々に伝わり、大陸の中心となるまでに膨張した。


動力源となるクリスタルは地中にあるため、人々がこの国の仕組みの中心にあるものが何なのかを見ることはできなかった。


レディ・マーサの光は、ティオティワカンの街を栄華に包み込んでいった。


新しいアトランティスを築こう。

俺はお前の幸せのために、第二のアトランティスを作ることに熱中した。



だが――


どれほどアトランティスに近づけようとも、俺たちの回帰の渇望が満たされることはなかった。

何が違うのか?

なぜ、これほどまでに哀しいのか――…


レディ・マーサの光は青く切ない。しかし、美しく輝いている。

それなのになぜ。


俺たちは恐れた。

『いつか崩壊する』


膨張した街。拡大する交易。人種は溢れかえり、街は猥雑さを増していく。


俺達は危惧した。また、あの時と同じことが繰り返されるのではないだろうか――?



「新しい場所に行きたい」


無邪気な微笑みでお前が言った言葉に、俺はひどく安堵した。

どんなにアトランティスに似せようとも、アトランティスにはなりえない。

俺たちにアトランティスは創れない。



ちょうどよく、内紛の兆しが見え始めた時代だった。

俺たちは、自分たちが建設したこの街を去り、ふたたびあてのない旅に出ることにした。

レディ・マーサの欠片だけを持って、国を出た。



旅は長く続いた。

それでもお前は何かを求めるように、歩き続けた。

俺たちはいくつかの文明の祖となる街を開拓した。

正確にいえば、俺たちの能力を他国の王たちに利用させて国づくりをさせたと言うのが正しい。

俺たちの力を重宝した王たち。

どの街も、アトランティス末期の頃の姿に似ていた。

叡智に溢れたあの頃のような、天空人たちとの絆は次第に薄れ、地上人は地上人として独立した生き方をするようになっていった。

俺たちは天空人たちの知恵をこの世界に残すべく、隔絶されてしまわぬように、カレンダーの中で星を詠む日をいくつか創るよう王たちに提案をしていた。


空を見上げた時、そのいくつもの星の輝きの中に、俺たちを遥かに凌ぐ智慧を持った者たちの愛が溢れていることに気づくように…



いつしか…


アトランティスは伝説の国として、人々の記憶から完全に消えた。


アトランティス人たちは各々、地上人となりすまして楽しんだり、静謐な地下空間で新しい世の訪れを祈ったり、他の星へと去っていったり…

クリスタル、レディ・マーサの輝きに守られた者たちは、訪れることのない死を求めていたのかもしれない。

俺達、アトランティス人の胸には、ただただ深い哀しみの記憶だけが残った。



覚えているだろう?

心の哀しみ。

埋められることのない空洞。


俺も、お前も、お互いに抱きあう時だけ満たされた。

星に祈る時だけ満たされた。


神々を忘れないように、地上にいくつもの印を残して旅を続けた。


南国の地に、北方の地に、西欧の地に、人々がアトランティスの記憶を思い出すように。


時代が変わるごとに俺たちの様相も変わったが、

アトランティス回帰への想い、願いだけはいつまでも変わることがなかった。


失われた楽園――…

夢のようだった。





お前の最期は、アボリジニの祖となり、森の楽園を築こうとしはじめた頃だった。

地球の波動がゆるやかになり、命を保っていることが難しくなり始めた頃に、お前は眠るようにこの世界から去って行った。

兆しは見え始めていたから覚悟はしていた。

俺は、とうとう一人になる。


目を閉じたお前の表情は、あの時と同じように安らかで…


星に還る魂が、またよみがえることを俺は知っていたから、しばらくの間魂が離れることを拒まずに受け入れた。


また、俺のもとへ戻って来ておくれ。 


おやすみ…


あの時、声は届いていたのだろうか。







俺達、残ったアトランティス人たちはクリスタル・レースの力によって生き続けた。

今も、生きている…とは最初に言ったな。





俺は、お前が生まれおちる街へ、お前のことを探して旅を続けた。

それもいつしか、「生きていれば必ず出会う」と思うことで、探すことをやめた。



現に、俺はどこにいても、お前の魂と出会うことができた。


何万年も、出会い、別れを繰り返すことにも慣れ――…

俺の目的も、お前を守ることから、この世界を取り戻すことに変わっていった。






-------------------------------


なぜこんなにも哀しいのだろう――…


あなたの青い瞳を見ていると、哀しい。

それでも、腕に抱かれると安らいだ。

あたたかく、強い腕に抱きしめられて、私の心はいやされるようだった。


そう。

アクア・オーロの輝きは、私の愛した人の瞳の色。

複雑な想いを、私への愛の中に宿して、どんな時も私を守りつづけてくれた人の眼差し。

寂しげな瞳を見つめると、いつも哀しくなった。


私は、無垢でいることを決めた。あなたが寂しがらないように…

あなたが遠くを見つめている、その横顔に、深い、夜のような翳が差す。

その闇を、私にあなたの哀しみを癒してあげることはできないのだろうか…


一番近くにいるのに、遠い。


肌を触れ合わせても、心が遠く離れているようで寂しかった。


------------------------------------------------

俺は、お前を守っているようでそうではなかったのか…?

------------------------------------------------

とても、哀しかった。いつも、いつも、近くにいるのに遠かった。


あなたを癒したい。

あなたの心がいつも幸せで満たされるために、

私はあなたに光を送りたい。

こんなにも長い間私を待っていてくれた。

私のことを想いつづけてくれた。

あなたに光を注ぎたい。

もう哀しまないで。

私は、想い出したから。

あなたが私を守ってくれたこと。

いつも私の事を守り続けてくれたこと。

アトランティスのあの時代からずっとずっと、私のために生きてくれたこと。

おもいだしたから。

哀しまないで…

レディ・マーサの光は、あなたにこそ注がれるべきもの。

暖かい光を感じて。

もう悲しい時代は終わったわ。

本当に、本当に、ありがとう。

私を待っていてくれてありがとう――…

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2012/04/05 23:21 | Comments(0) | 神様たちの物語
アヌンナキの王アヌとの物語り
【アヌンナキの王、アヌとの物語り】

(記:2010/07/22)


お前がアトランティスをただの伝説の、空想の都市と思わず、
しっかりと思いだしてくれて嬉しい。

本当にありがとう。

つらい思い出ばかりではなかったはず。



もう封印は解けている。思い出せるはずだ。

最愛の伴侶よ。




<1>


彼は6人の神官のうちの一人。

誇り高く愛情深い男。

私を愛してくれたひと。

神官同士の恋愛は禁じられていた。

だから表だって愛し合うことはできなかったけれど、あなた以外の人を考えることはできなかった。

一番近くて遠い人。

禁断の誓い。

禁断の恋。

抱き締めてくれる時も、寂しさでいっぱいだった。

罪悪感、うしろめたさ。


あなたを忘れるために、別の人に恋をしようと努力をした。

クリスタルに関わる人以外。

もうあなたに近づいてはいけない。

掟を破ってはいけない。




最初は面白半分で街に行き、民のふりをして、出会いを求めた。

あなたを忘れるために。






私の素性を知っていて近づいた男に、私の心は傾いていく。

あなたに似ている…ような気がした。

長く美しい髪、高い背、でも、表情は似ても似つかない。

高潔さはなく、卑猥な瞳をした男だった。

私は、その男にあなたを重ねようとした。無理矢理に。

そうすることで、結ばれぬ寂しさを拭おうとしたのだ。

そして、私は、自分のそうした我儘から、相手に隙をつかれて罠にはめられていく。




男と身体を重ねた。燃えるように熱い、快楽の悦びに、私は心が震えた。

こんなにも私をよろこばせる行為がいままでにあっただろうか――…。


来る日も、来る日も、彼との夜が待ち遠しくなった。

あなたの姿をみつけるたびに、避けるようになった。

もう、あなたを愛さなくてもよくなる、そう思うと心の荷が下りたような気分になるから…


堕落してゆく私。

神官としてあるまじき行為に耽り、やがて、私の力は失われてゆく。
表面だけの高潔さを、みな見抜いていただろうに何も言わなかった。


貴方も、何も言わなかった。


ただ、遠くから、私を愛してくれていた。

穢れた私――。



それでも神官の務めは果たしていた。


私の守るクリスタルタワー。 私を案じる者たち。 心配そうな、不安そうな顔。

私は口を閉ざし、感情を閉ざし、表情を閉ざし、まわりの全てから自分を守るために、自分を騙すようになっていった。


クリスタルは全てお見通しだとわかっていても…



崩壊の前日、あなたからの便りが在り、私はあなたのいる場所へと向かった。


私たちがいつも逢瀬を重ねた場所。


あなたは以前と同じように、私の表情を見るなり抱き締めてくれた。

空がとてもきれいな夕焼けだった。

凍りついた自分の心が、溶かされてゆくような心地――



私は、何をしていたのだろう。

こんなにも私を愛してくれる人がいつも傍にいたのに。


私はあなたの腕の中で安らいだ。

疲れ果てた。

目を閉じて、あなたの体温の中に埋もれた。

気を失いそうになるほど、今までの自分を反省した。

穢れた私を、何も言わずに抱き締め続けてくれた。



もう私にはクリスタルを守れない。


あなたの腕に抱きしめられる資格もない。


私は打ち明けた。     あなたは優しく微笑んでくれるだけだった。


「おまえだけではない。他の者もみな同じ――」


だから、みな、何も言わなかったのだ。


それならば、禁じられた掟を侵して、私たち二人の関係を結んでしまえばよかった。

そう後悔する私の事を、あなたは優しく微笑んで見下ろすだけ。



「俺は、消えて残る。 お前はどうする」


突然の選択。

でも、私自身も予期していた。

もう、この国は終わりだということを。

もうこの国は、あの頃のような叡智を持った者たちの国ではない。


「私は、最期までクリスタルを守りたい。――クリスタルへの恩を返すために」


「国は滅び、離れても、いつかまた必ず出会える。私を忘れないで欲しい。最愛の人よ」

「いつかまた必ず…」




アトランティス最期の日。

クリスタルの塔を守る神官たちは、”あえて”気象の調和を乱すために、波動を調節した。



さようなら。


別れを告げることなく、裁きを下すことを許してください。


この国が二度と蘇らぬように――。

海の底に、沈めます。







私は、最期にひとめ貴方に会いたくて、あなたがいる第一の塔に向かった。

崩壊は始まっている。


あなたは結界の向こうにいた。


残ることを選択した貴方。

振り向いた顔を、生涯忘れることはないと思った。

あなたが、決断を迷うなんて…




崩壊する。

崩れ去る。

国が消える。

私たちもまた、この大地と一緒に沈んでいく。


あなたは天上へ、私は海の底へ。


――離れても、いつか必ず出会う。  その日を信じている。


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2012/04/05 23:19 | Comments(0) | 神様たちの物語
ホヲリノミコト物語
ようやく掲載する気持ちが固まった、ホヲリノミコトの物語です。

(1)トヨタマヒメの物語→http://may18.blog.shinobi.jp/Entry/2/
(2)タマヨリヒメの物語→http://may18.blog.shinobi.jp/Entry/13/

上の二つの物語に続くお話しです。史実は全く無視しているので、フィクションとして楽しんでいただけたらと思います。完成度低くてごめんなさい><

ひょんな偶然から私の手元に来たクリスタルがお話ししてくれた物語。
トヨタマヒメ、タマヨリヒメ、ホヲリノミコトの恋物語です。
今回はホヲリノミコトの視点です。




強靭な何かが私を押し包んでいた。
まるで台風の様に私の背中を押す。

私は八方ふさがりの状態だった

何もかも捨てて、この世界より消え去りたいと何度思ったことだろう。

私にとってこの世は、まさに生きて地獄だった。
私の元に来た手紙によって、私は運命を大きく変えさせられることになる
寧ろそれが運命だったともいえるのだろう。


その日は、雨だった。
酷く降る雨で雷鳴がとどろき、私の鼓膜を揺さぶった。
何かが起ころうとしている。
私にとって、これから最悪である出来事。
私の身に何かが起こる予感がしはじめていた。

肌寒く、気味の悪い夜。

私はひとり部屋で目を覚ます。

枕元に青白い女が佇んでいた。
怯えた様な顔をして私を見ている。
その女は私にこう言うのだ。
切なげな、震える、水が滴るような声

「私の事を置いてゆかないでください、ホヲリ様」

一体何が、起こったのだろうか。

私の身は動かず、女は私の頬を愛でる様に撫でまわす。

驚いたまま身動きが出来ない私に女は覆いかぶさってくる。

私は何もできなかった。出来ずに床に伏せたままで上を見ている。
女は己を見下ろして私の上で喘いだ。
ひとり、泣きじゃくる様に喘いで、そして達した。

私がどれほどそうやって驚いて、動けぬままだったのか。

気付くと外では孔雀の鳴き声がし、私は解放された。
それが、この島での第一夜だった。




時はさかのぼる。
未だ近代文明からは相応もつかない原始的な暮しの中で私は一国の王たる男の元、
第二世継ぎとして命を産み落とされることとなる。

その世界では世継ぎによって国が決まることもあった。
第一子はこの国、第二子はこの国、というように、子によって国が割り当てられる。
わが父であるニニギは、強大な国を持つ、大和の国の王だった。
王でありながらその上にはこの世界を牛耳るアマビト達の力が在り、
完全なる独裁というわけにはいかなかったが、
国を司る神であったことは間違えのない話しだ。

すくすくと成長した我ら兄弟は、
かなり小さな頃からお互いに反目しあうことが多かった。
私が花を愛でていれば兄はそれを踏みつぶし、摘み取り。
私がネズミを匿おうとすれば、兄はそれを咎め、殺そうとする。
幼い身でありながら気のある娘に声をかければ、兄はわざとその娘を私より遠ざけるための吹聴を吹き込む。

事あるごとに私達は反目しあった。

ある日の事、私達兄弟は釣りに出かけてゆくこととなる。
大きく波打つ海に釣竿を落として二人で話しをした。

いずれこの国を統治する主となるにはどちらがふさわしいだろうか。


私は兄上こそが相応しいのだと言う。
兄上はわらう。
私は地平線ひろがる海だけを見ていた。

国について私は、もう、何も思う事はなかった。

ただ過ぎて欲しかったのは、兄が私を険呑な目で見ること
それが苦しかった
私はどうあっても兄が好きであったし、また兄にもそうであってほしいと願っていた。
お互いに心の底ではそうであろうと思いたかった。

私達はいずれ道を分かたれる運命である。
私達にとってこの国と言うものは、あまりにも大きすぎるのだ。
私達の運命は、民にとっては理解のできぬ魔物のようなものであった。
私達は国をめぐってたびたび喧嘩をする。
兄は国が欲しかった。
私も国が欲しかった。
兄は戦争の為、私は和平のため、
国をおさめ己の理想をつくりあげたかった

兄にとって国は道具だった。
私は常々その話しを聞くと心苦しくなり、
なんとか兄より国を先に受け納めたいと考えるようになっていった。

千年以上も昔も、今も変わらない。
統治する者は理想を掲げ、それに民がついてくる。
理想のない統治者の元に人は集まらない。

国家を形成するという事は、まさに国家を己が理想郷として仕立て上げる事に他ならない。
私と兄にはその理想がお互いにあったが、その理想たるやお互いに別の方向に向いていた。




事なる理想を持ったまま私達二人は成長した。
大人になってからもお互いに反目しあう事ばかりだった。

私はついに、兄との果たし合いを本気でやろうと決めた。
兄の為の国ではなく、民の為の国を作る為にも、
私は兄から、兄よりも先に、国創りに手を入れなければならないと感じた。

私の理想郷を作るのではなく、民の理想郷を作る。
それこそが王たる者の使命である。

私にとっての初めての国作りを、兄に邪魔だてされてたまるものかと私は憤っていた。

物語の主人公である私がそうして兄にとっての脅威となるまでには
いくつかの試練を乗り越えなければならなかったが、
最終的には兄を越えてこの国に君臨する王となった事は
誰もがよくご存知の事だろう。

わたしにとってのこの国は太陽そのものだった
私にとってのこの国はどんな清らかな水にも負けないくらいに清い潤いを持っていなければならないと思っていた。
私にとっての国というのは、私の為に同じ理想を抱いてくれる女のように
唯一無二の存在に等しいものであるべきと思っていた。

私は兄をこの世から消し去るべく動き出した。
残虐非道な手となっても構わない。
私は兄に仕返しをしたかったわけではない。
しかしそのように、手段を選ばずに兄を葬り去る計画を立て始めた。

三月ほどが経ち、私の元に一通の伝言が届けられた。
タマヨリヒメからの伝言。

『この世界には未だ未知なる者達の集う地があるのだそうです。
私と貴方はそこに導かれますが行ってはなりません。
必ずやあなたの事を貶める罠が待っています』

『あなたの愛兄によってはかりごとをされ、あなたは地獄の道を歩むでしょう
どうか私の神言を受け容れ、大人しくこの地にとどまる事を誓ってください』

タマヨリヒメには会ったこともなく、しかしその神術の長けた美しい娘であるという噂だけは何度も耳にしていた。
そのタマヨリヒメが何故私などにこうして伝言を送って来たのか。
私は疑問を、兄の罠と思い、送られた手紙の事は日を追うごとに忘れて行った。
時が来るまで忘れることとなった。




ホヲリと言う名に呪縛され始める事となる。
私もまた兄の罠により、泥沼を一歩一歩い渡りあるいていた。

最終的に己らの行く末に待っている者が何なのか、私達は二人とも予想することすらできなかった。
できるはずがない。
互いに陥れようとやっきになっていたもので、先行きなどほとんど見えてもいなかったのだから。

私の中に溢れ出る憎しみがこの身を動かしはじめていた。

(つづく)




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2011/09/20 20:53 | Comments(0) | TrackBack() | 神様たちの物語

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